2008年08月29日

今ちゃん復活? 23節:東京1-0柏

雨仕様の戦い方は東京の目指す方向とは逆。昼〜夕方に大雨が降ったからそこが心配ではあった。
でも城福さんはちゃんと選手の意識を整理して、勝ちに行くサッカーをやらせていた。前節の課題も勝ちに行くサッカーができないことにあったからね。前半は蹴って、雨水のはける後半から徐々にパスサッカーにシフトしていく、そのバランスが素晴らしかった。まず勝因の第1はそこ。

もう1つは、東京のお家芸である鬼プレスの復活。赤嶺が方向付けをして、コンパクトな中盤で追い込んで、なるべく高い位置で奪う。今ちゃんはやっぱり前に向かって奪いに行ってこその選手だと思ったし、ただ預けて走るだけじゃなくパス&ゴーで受けることもできていた。今年は色々と教わった中で消化不良を起こしていたんだろうけど、開き直ってまず自分の良さを出すことを考えたら逆に出来るようになりました、みたいな感じ。
プレスは雨だから、じゃないことを信じたいね。今ちゃんを生かすためにも。

柏はフランサを上手く使えなかった。佐原やモニがしっかり抑えてたのもあるけど、ボランチからフランサに縦パスが入るような場面はほとんどなし。配球役は永井俊太だったんだろうけど(まあ鎌田なわけはないので言うまでもないがw)、プレッシャーの中でタイミング良く縦に入れることができなかった。で、触れないポポが下がってきてフランサが孤立。
東京には梶山とエメルソンがいたのでその点では全く問題なし。特に、エメルソンがボールを持つとカボレが中に入ってきて、クロスするように赤嶺が外に開き、エメルソンが引き付けてできたスペースをさらに羽生が使う、みたいな流動性は去年までなかった高度な動きだね。何がいいって、選択肢が多いのが○。

後半、そういういい流れの中で生まれた赤嶺のゴール。あまりインステップに引っ掛けられなかったがDFの足にかすってドライブがかかった。そのままでも枠は捉えてたと思うけど、あの軌道じゃなければ菅野は触ってたかも。まあラッキーっちゃあラッキー。でも、ほぼカウンターしかない柏に比べて明らかに東京の方がチャンスが多かった。東京は後半割とサッカーっぽくなってきたけど、柏は前半のまま大味な印象は変わらず、だった。
また2点目取れなかったが…まあそこはエメルソンの責任なので(笑)。チームとしては攻守ともに全く問題なかったと思う。

レフェリングは厳しかった。ちょっと引っ張った、ちょっと転んだでぴぃぴぃぴぃと笛を吹いて試合を止めて、ろくなもんじゃねぇ主審だった。おかげで佐原、羽生、赤嶺がイエロー。でも勝ったから「クソレフリー」じゃないんでしょ。勝ったから。
佐原は累積で次は出場停止だとか八塚さんが言ってたが、フランサを抑えてくれた駄賃ってことで次はゆっくりしてもらおう。

ところで栗澤の件、永井俊太を見てるとつけ入る隙はありそうだね。山根も一度は引退を決めたくらいのベテランだしケガ多いし、鎌田は若いしヘタだし、おそらくボランチ起用が多いと思う。「あんまり出したくないんだよね、せめて代わりに誰か」と言われて「じゃあ栗澤で」なんてカチンと来る話だったらしいが(笑)、おそらく柏にとってはおトクな買い物だろうな。
鈴木達也はサイドのイメージが強いけど本職はシャドーストライカー。栗澤と逆でちゃんとゴール前に入っていってシュートを打ってくれる、いかにもサポーターに好かれそうなタイプ。俺はスタメンで使っても面白いと思うけど、少なくともカボレと交代で入る選手としては遜色ないはず。いや、ノブオさんがダメというわけじゃなくて、期待感がないとスーパーサブにはなれないので。(ダメなんじゃねぇかwというツッコミはナシで)

7位に上がったけど、上位グループっぽいものができちゃったから「中の上」という感じか。目標は1つ上のグループだ!って明確になったとポジりましょう。「どうせダンゴだから」って思うよりよっぽどマシかも。
いい流れになってきたら中断。まあいつものことだが。ケガ人も戻って来るし、サポーターの機嫌も直っただろうから、中断後に期待って感じで。

Posted by メトカラ at 09:01Comments(4)プレビュー&レポ

2008年08月25日

城福さんは「普通の監督」じゃない

このところの停滞感に加え、レッズとヴェルディにホームで連敗すれば、普通の監督なら今頃クビですよ。
でも今の路線にするために数年前から準備をして、ガーロの時はサポーターに邪魔されて遠回りしたけど、「切り札」とまで言っていた城福さんを辞めさせることはそうそうないと思う。
俺自身はショートカウンターの方が迫力があって好きだけど、それ以前に東京に強くなって欲しいので、方向性をコロコロ変えずに蓄積していって欲しい。

ポゼッションサッカーというのはただパスが上手くなればできるものじゃなく、「たとえ負けていても急がない」「うまく行かなければ戻して組み立て直せばいい」みたいな意識が必要になってくる。
ボールを支配して、確実に決められる崩しのタイミングを探っていくのが今のサッカー。シュート打って決まらなければ相手ボールになってしまうので、確率の低いムダ打ちを極力避けるのが攻撃の基本方針のはず。
熟成度が低いからなかなか崩せず、消極的に「見える」のが今の現状で、「シュートが足りない」「気持ちが足りない」とか言うのはハッキリ言ってナンセンスだ。

サポーターもそのあたりをもっと理解して、あまり急かすようなヤジを飛ばさない方がいいと思う。うまく行かなくて焦っているのは選手ではない、キミだ。「シュート打て!」も絶妙なタイミングでスパイス的に言うならいいけど、その言葉自体、耳が痛い反面「原さんの頃とは違うんだよ」という思いも選手にはあるだろうな。

結果は出てないが、少しずつレベルアップもしてるんだよね。ダービーの追記になるけど、クロスの時に中にしっかり3人が入っていた。選択を間違わなければ1点モノの場面はすごく多かった。
そういう質も上げて行って欲しいし、反面、城福さんに言いたいのは、現状のレベルで結果を出すことを今よりもっと考えて欲しいということ。シーズン序盤はちゃんと考えてたと思うけど、今はレベル以上のものを求めてるから結果が出ないわけで。

おそらく城福東京は数年がかりで作る構想なんだろうから、結果を出せる範囲で少〜しずつチャレンジさせればいいと思う。
結果出さないと「サポーターはやかましい」からね(笑)。

Posted by メトカラ at 20:19Comments(2)東京ネタ

2008年08月25日

2点目は必要だったか 22節:東京1-2ヴェルディ

多忙極まりないので少なめに。

1点取るまでは良かった。ラインを高く保ち、出し所にプレスを掛けることで大黒、飯尾にいいパスを出させなかった。裏パスのタイミングが遅れればモニがカバーできる。形としては4-1-4-1のようなシステムで、梶山か今ちゃんがディエゴをマークし、その前の4人で起点となるボランチとサイドバックにプレッシャーを掛けていた。
プレス主体の守備だと今ちゃんが前に向かって守備をするので、その勢いでゴール前まで顔を出してくれるのも良かった。
ちゃんとヴェルディを研究していて作戦もハマってたし、オフサイドトラップをあっさりあきらめたのも良かったし、今後の方向性を考える上でもすごくいいマイナーチェンジを施していた。展開としては「案の定」の先制ゴール。しかも鳥肌モノのスーパーゴールだった。

しかし。
1点取った後、そのままのペースで2点目を取りに行ったのはいただけない。富澤→レアンドロで起点が増え、配球が良くなってきたところで大黒に抜け出され、しかも浮かせて決めるなんて「らしい」ゴールを許してしまった。ダービーっていう状況のせいか、「今日こそ2点目」っていう精神状態のせいか、とにかく展開に応じた対応ができなかった。守備を落ち着かせてカウンターでも狙えばいい時間帯にあせって2点目を取りに行くのも、ある意味2点目の呪縛と言えるね(笑)。

「前がかり」ってよく言うけど、守備の枚数が減って攻撃の枚数が増えるなんてのは(システムでも変えない限りは)事後的な話で、場面場面を切り取ってよく見ると、負けてる方は「50:50のボールで奪った気になって前に出てくる」傾向が強い。対して勝ってる方は「どっちのボールになるかな?」みたいな普通の感覚。結果的に奪われた瞬間には既に数的不利な状況になっている、のが「前がかり」のメカニズム。
だから、相手の意識が攻撃的になっているのにそのままのペースで守るのはリスキーってことだ。鹿島は得点した後の時間帯はすごく守備的になるでしょ。さすがだよね。

要は、1点取った後にカウンターで追加点が取れないのも、逆に追いつかれるのも、引きこもった相手にリスクを掛けられないのも、チームとして相手の意識を読めないことに原因がある。
チームの経験不足に加えて、勝負師タイプじゃない城福さんの判断が遅いのもあるだろうし、ピッチ上にその辺をコントロールできる存在がいないのもあるだろう。すぐに改善する問題じゃなさそうだ。
無理に2点目狙わないで、相手が前がかりなら守備をしっかりやって、カウンターかセットプレーであわよくば…くらいが逆に2点目に近いと思う。

とにかく、駒は揃ってるのに勝ち方を知らんのだ。試合展開に応じて自分達で勝利の絵を描けない。
「前半1点ビハインドならOK、後半大竹スイッチで…」みたいなチャートを提示してた頃は勝ってたのが何よりの証拠である。

Posted by メトカラ at 08:25Comments(0)プレビュー&レポ

2008年08月22日

身長が高いそこの女子、サッカーやらない?

東京の試合を見ている人なら、前半点が取れなかった時点でイヤな予感がしただろう。そしてその通りの後半になった。明らかに日本の方が高度なサッカーをしていたけど、目指しているものが高度だからこそ、疲れによってミスが増えると成り立たなくなるサッカー。それが今の日本代表(や東京)が目指しているものだ。
一方、ドイツはゴールにカギを掛け、日本のペースダウンを狙った後半勝負の戦い。
お互いのベンチにとって狙い通りの展開だったけど、ドイツの高さとゴール前の精度が上回った試合だった。

課題は男子や東京と同じ。日本人の特長を生かし、ボールを支配して何度チャンスを作っても、最後の質がなければ試合には負ける。
世界のトップレベル相手になでしこジャパンが頑張った、っていう見られ方になるんだろうけど、同時に限界も感じた。どんなサッカーをしようが、結局そこなのよ。FWに高さと決定力が欲しい。DFもGKもチビ過ぎですよ。

なでしこの場合は特に、バレーボールあたりに高さのある人材が流れている現状を何とかした方がいいね。負けた理由は女子サッカーがまだまだ不人気なことにある。
身長が高い女子はサッカーやろうぜ。今がチャンス。サッカーやる女子はチビが多いから活躍できる。バレーやバスケなんかよりよっぽど世界に近いぜ。ちょっと足太くなっちゃうけど(笑)。

(追記)
2002年、中田浩二。「日本のプレッシングサッカーは世界に通用する。あとは個人の力をどう上げるか」
2008年、阪口夢穂。「日本のパスサッカーは通用すると思った。あとは最後の仕掛け部分」
…うーむ。

Posted by メトカラ at 05:34Comments(0)代表ネタ

2008年08月17日

突然のラインディフェンス 21節:東京0-1レッズ

ポンテが途中からしか出てこないから、怖いのは田中達也や永井の飛び出し。城福さんの取った対策はラインディフェンスだった。飛び出す隙を与えず、田中達也が引いて受けたがり、高原が孤立する。そんな状態を狙ってたんだと思う。1トップ状態だと全く機能しないのが今年のレッズだから。

でも慣れてないせいか、ラインをブレイクしてカバーに入る判断の遅れが目立った。城福さんも含め、横から見てる人にはセルフジャッジで遅れたように見えたかも知れんが、実際はそうではないと思う。要はトルシエジャパン初期みたいな。フラットにすることを気にし過ぎて「蹴ってから飛び出しても裏は空いてる」っていう状態で全くの逆効果。枠が味方してくれたけど、GKと1対1の場面が何度もあったね。
レッズはそこを狙って、次第に低めの位置からでも裏に放り込むようになった。

後半はそれを怖がって引いてしまう東京。ボールの出し所にもプレッシャーに行けない悪循環で、守備面のプランは完全に崩れてしまっていた。
引いてしまうとナオやエメルソンの位置取りも低くなり、その分相手のサイドが出てくる。ポンテが入ったらタメができるから尚更。この失点シーンは今ちゃんのパスミスだけでは片付けられない。試合開始から失点までのナオと相馬のポジショニングを追っかけると、試合の流れをまさに象徴していて面白い。サッカーが論理的なスポーツだってことがよく分かるね。

ナオはこういう状況でも高い位置にいてこそ、の選手だと思うんだけど、例の「プレスバック」のせいで簡単にサイドの主導権を渡してしまう。相馬が思うように上がれない状態なら結果的に失点しなかったかも知れないわけだし、カボレが左に抜け出して平山がニアで潰れた(わざと?空振りした)場面も、あそこに詰めるのは逆サイド2列目のナオの役割だと思う。
ここは最近すごく気になるポイントだね。去年と似たようなプレス主体の守り方してた時期の方が点が取れていたわけで、「守備練習に時間を割けていない」のが逆に良かったんだろうな。

プレスで高い位置で奪う守り方は攻撃に人数を掛けられないからポゼッションサッカー向けではない、ってよく言うけど、奪う位置が低ければ相手だって引いてくるわけだ。特にレッズは守備の時に数的優位を保つことを何よりも重視するチームだから、今のレベルでは崩せないと思う。
じゃあ「今のレベル」って何よと聞かれると真っ先に言いたいのが、中盤のボールホルダーが相手を引き付ける前にパスを出してしまうところ。いいタイミングの縦パスとそこに絡む3人目みたいな「アタッキングサードのホニャララ」以前の部分だね。
要は、ボランチがボール持ったらもう少し持ち上がれと。梶山やブルーノは出来てるけど、浅利や今ちゃんは自信がないのか、散らすタイミングが早過ぎると思う。相手が引いてたら、まず1人釣り出すのが崩しの第一歩だからね。

レッズに勝つには…って無理に考えるなら、出し所にプレスを掛け、カウンターを狙う展開ならもっと勝負になったかな? カウンター食らいそうになるとレッズはファウルで止めるように教育されてるし、あの素晴らしい主審なら1人くらい退場にできたかも。
でもそんなことする城福さんじゃないし、方向性がブレるのはよくない。まあ仕方ない敗戦だったねってのが結論だけど、守備のやり方と攻撃の質のアンバランスが今の不調の原因なのは間違いないと思う。

Posted by メトカラ at 21:39Comments(3)プレビュー&レポ

2008年08月11日

偶然のゼロ封 20節:東京1-0名古屋 

今さらだが名古屋戦の感想。詳しいのが読みたい人はこちらをどうぞ。これ以上に詳しいレポはないでしょう。

俯瞰して見ると、お互いにサイドの攻防を意識した采配に見応えがあったと思う。サイドを守備的にした東京に対して、そこに香車をどんどん足し打ちするようなピクシーのゴリ押し作戦。サイド攻撃の名古屋vs中央突破の東京という構図だった。
どちらの監督にとっても意図通り進んではいたと思うけど、楢崎のセーブや玉田・杉本の決定力不足で両チーム合わせて1点しか入らなかった。関係ない人が観たら、名古屋が自滅して、平山がたまたま調子良かったから勝った、という試合。

佐原とモニの組み合わせは相性の良さを感じた。モニがラインコントロールとカバー、佐原が前に出る、っていう役割分担。いつもより佐原が前方への強さを発揮して、きっと観てる人には頼もしく見えたはず。後ろの不安がないから前に出られたわけだ。藤山とじゃ、藤山が前に出た時にカバーを考えないといけないからね。
しかし杉本の決定機は危なかった。サイドを突破されてラインが下がり、空いたマイナスのスペースに飛び込む杉本に佐原が全く反応できなかった。しつこく言うが佐原には瞬発力がない。高さ強さは代表クラスなんだけどね。俺的には「ヨンセンがいるから試合に出られるんだぞ」という感じ。
モニにしても、高い緊張感が持続する状態をわざわざ作ってあげないと「あのモニ」にはならないと思う。我慢して使い続けるか、「そこがお前にとって壁だ、乗り越えろ」ってことにして干すか。ここで外すときっと元に戻ると思う。

守備のベースができてきた、って城福さんは言ってたけど、この試合に関して相手との相性やDF陣の組み合わせが上手くいっただけだと思う。
ブロック作って遅らせたところに「プレスバック」する今の守り方が完全浸透したとも思えない。特に今ちゃんはそのやり方に向いてない。かと言ってDFで使うのはもったいなさ過ぎる。羽生のボランチは問題なさそうだけどね。

本当は補強して欲しいんだよなあ。まっすう復帰とか。

Posted by メトカラ at 18:38Comments(0)プレビュー&レポ

2008年08月07日

「カウンター食らったらそこで試合終了だよ」

塩田が最初に上がってきた時はちょっと引いたなあ。個人的に。

終盤珍しくシャムスカが「金崎を下げてデカモリシ1人残す」なんて采配ミスをしてくれて、大分は全く前線で収まらず防戦一方。東京は攻め続けることができた。ロスタイムは5分。よし、まだまだチャンスはあるぜ!…っていう流れなわけよ。そこでもしカウンター食らったら長いロスタイムがムダになっちゃうでしょ。城福さんも「残り4分で上がっていい」とはさすがに言わないだろう。
それに、あの自分で決める気マンマンの動き出しはどうよ。DF1人引き付けて、他の可能性の高い人に決めさせなさいよ。そりゃ空振りもするよ。GKなんだからさ。

最近の塩田を見てると、かなりストレスが溜まってるのを感じる。サポーター的には気持ちが「見えた」とかって喜ぶプレーなんだろうけど、むしろ逆にメンタルの弱さを象徴する場面であった。ちょっと心配。

追伸:レポは書く時間がないと思われます。

Posted by メトカラ at 07:02Comments(0)東京ネタ
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