2009年07月30日

ちょっと本気出しちゃった ナビスコ準々決勝(2):東京1-2名古屋

この試合はフジテレビNEXTというチャンネルでしか生中継してなかったので、仕方なく1ヶ月限定で契約した。準々決勝4試合のうち2試合はスカパー、残り2試合はフジCSという分担だったらしいんだが、フジは内1試合をe2パックに含まれないNEXT(月1260円)で中継するという金の亡者っぷり。
こういうことがあると「なるべくフジにはお金払わないようにしよう」って思いますね。プレミアムチャンネルって言ったって自局制作映画の宣伝番組とかばっかりだぞ。金払って宣伝見ろってか?まあ皆さん入るのやめときましょうね。金額に見合う価値ないですから。
あーあ、仕事がヒマなら現地行くんだがなあ。

グチが長くて失礼。では試合について。
お互いの実力を考えると、今の東京とガチでやって4-0は無理。なので名古屋は分かりやすくケネディ頼みなメンツ。結果的にお互いに1.5軍な布陣になった。
東京でポジションが変わらないのは今野、ブルーノ、梶山、カボレ(、長友)で、戦術の核となるメンツは残そうという意図がよく分かる。そのおかげで、いつもとやり方を変えずに戦えたのが大きかった。しっかり守りつつポゼッションしつつ、最終的には名古屋の高いDFラインの裏を突く攻撃で、前半から後半の序盤までは東京ペース。明らかに名古屋以上の数の決定機を作った。

先制できれば名古屋のメンタルがガクッと落ちるからその時点で楽勝の「準々決勝終了のお知らせ」だったんだが、赤嶺が決めない。カボレも決めない。カボレに至ってはいつもより早く引っ込められた。裏のスペースは空いてるのに、と思ってたら解説の山口素弘曰く「お灸を据えようという交代」だったらしい。トップには便利屋の鈴木達也が入った。
決められないと苦しくなるのがサッカーの常で、東京優勢な中でケネディのワールドクラスの「足元のテクニック」(笑)で椋原が抜かれて巻に決められ、後半にはケネディの脅威をおとりにDF吉田にヘディングで決められた。特定の選手の高さを警戒しているとこうなりがち。

3人目の選手交代は相手の出方によって佐原か藤山か、と思っていたんだけど、2点取られてここが勝負所と察した城福さんは平山を投入。その前に入っていたナオとのコンビでカウンターから1点取ってようやく準々決勝終了。
2試合トータルで6-3。試合を決めたのは結局、日頃スタメンの選手だった。何だもう、最後ちょっと本気出しちゃったじゃん、みたいな試合(笑)。

赤嶺の決定力はどこに行ったのか分からん。まあ全体の守備意識が高く、チャンス自体が少なかったけど、前半のうちに1点取ってくれれば交代枠を守備のために使えた。
草民についてはいつも言ってるけど、「足元の技術がありボールを失わない」から使ってもらえるんであって、ドリブルで突っかけて失うプレーは自分の首を絞めてると思う。東京はポゼッションするサッカーだからね。3回突っかけて2回も失うようなドリブルが評価されるわけがない。

総じて、リーグ戦のスタメンのレベルってすげー、という感じ。連携面も含めて。
でも塩田はどうするんだろう。個人的には使って欲しい。権田はポジショニングは良くなってきたがハイクロスへの対応が相変わらずまずいので。

Posted by メトカラ at 16:51Comments(2)プレビュー&レポ

2009年07月27日

勝利かスタイルか 19節:東京0-0広島

もっと現実的にやれば勝てた試合ではあると思うけど、「自分たちのスタイルで広島に勝つ」ことに意味がある、と城福さんが思っていた感じ。対して、広島は中盤での数的優位を捨てる現実的な戦い方。その結果、勝ち点2を失いました、と。
結果は引き分け、内容はどちらかと言えば東京だったけど、城福さんはペトロビッチに負けたな、と思った試合であった。

始まって一番気になったのが広島のボランチ中島のポジショニング。スタートポジションはボランチだったけど、森脇と盛田を開かせて自分は最終ラインをカバーすることが多かった。それによって東京にサイドから攻め込まれても5バック状態になることを防いでいたんだけど、結果としてほぼ1ボランチになり、中盤のポゼッションは東京優勢だった。
ストヤノフや森脇も上がってくることが少なく、このへんは負けが込んでいた時期の反省なのか、東京との力関係を意識してのことか。

ただ東京は、素晴らしい運動量でバイタルを埋め続けた青山にも手を焼いて引いた広島を崩しきれず、ブロックの外側でボールを回す時間が長くなっていった。上手くこう着状態に持っていかれたな、という前半だった。

後半になって東京は両サイドバックの位置取りを上げ、ちょっと詰まっても奪われる前にボランチから逆サイドに振り、相手陣内でボールを保持。完全に押し込む体勢に入った。
後はどこでスイッチを入れて中を固めた広島を崩すか、だったんだけど暑さで消耗していて危険な動きも少なく、かと言ってクロスで平山を狙うこともほとんどなく、ただ回すだけ。狭い局面で何かできる選手ということで草民を入れたけど試合を決めるほどのことはできず。

終了間際になって赤嶺が入ってからようやくクロスが上がり始めたけど、どうして平山と交代だったのか。ずっと裏にスペースのない状況だったんだからもっと早めにカボレと交代させて、平山と赤嶺ならクロス放り込んでゴリ押しの得点も期待できたと思うんだけどね。最後はブルーノも上がりっぱなしで良かったんじゃ?ホームでしょ?
そんな勝ち方したくありませんか、そうですか。

とにかく「ポゼッションスタイル勝負」にいちばんこだわっていたのは城福さん。交代が遅かったあたりにそれが表れていた。サッカーを変えたくない。今のスタメンが実現できている、自分の理想に近いサッカーで広島を倒したい。その熱意が悲しいほど(笑)伝わってきた。
勝利にこだわるのか自分達のサッカーにこだわるのか、は「強い」チームと「怖い」チームの境目。スタイルを捨てて勝ちに行くことに抵抗があるファンも多いだろうし、リーグ戦もまだ中盤。今の東京ではまだ城福さんの考え方も許されると思う。例えば優勝のかかった試合でこんなことはしないはず。

要するに、結果よりも内容が重要な試合だったらしいです。
だから我慢しやがれ観客ども、と。

Posted by メトカラ at 02:14Comments(3)プレビュー&レポ

2009年07月19日

たぶん最強 18節:東京3-0大宮

仕事は残っていたが、今日はオフと決めてビールを飲みながらスカパー観戦。大宮ごときには普通に勝利したわけだが、窓の外ではキレイな花火も上がっていた。すげえ幸せ。笑いが止まらん。

東京は水曜にナビスコがあったから、大宮としては「前半我慢、東京が疲れた後半勝負」が当然のゲームプラン。逆に東京としては、動けるうちに先制して大宮を引き出してカウンターで追加点、的な展開を狙う。
と言うわけで、前半終了間際の平山ゴールが非常に大きかった。カボレを狙った縦パスを羽生がフォローして平山が素早く振り抜いた。
前半からパスは繋いでいたけどいつもに比べて受けるポジション取りが遅く、引いた大宮をなかなか崩せないまま後半に突入することに不安を感じ始めた時間帯だった。だから決まった時にはすごく安心。この時点で勝利を確信って感じ。

ハーフタイムに城福さんは「もっとシンプルにプレーしろ、2トップは裏を狙え」と指示。先制されて前に出ざるを得ない大宮の弱みに付け込む的確な采配で、中盤からシンプルに平山に当て、そらして裏に出したボールにカボレが走る、みたいな場面が増えた。当然大宮は平山に厳しく当たるようになり、ファウルをもらってそのFKの流れからCKを取り、そのCKで今ちゃんが2点目ゲット。結果的に城福采配ズバリ。
最後はカウンターから鈴木達也がドリブル→スルーパス。たぶん長友に出したと思うけど平山がかすめ取るように打ってダメ押し。もうまさにプラン通り。「ゲーム運びが完璧です!」とスカパーで言ってたけど、東京というチームがそんなことを言われる日が来るなんてね(笑)。

大宮は藤田のケガが痛かったと思う。前半守りっぱなしで耐え切れず最後に失点してしまったのも、蹴ったボールを収められる藤田がいなかったからだと思う。石原を走らせるだけだから対応も簡単だった。1.5列目タイプっぽいドゥドゥも周りとのコンビネーションが悪く、東京にはラッキーだった部分もあった。
ただ、そんなことを差し置いても東京は強い。スカパーで他チームの試合もよく観るけど、現時点では最強だと思う。

ところでちょっと気になったんだけど、久々に出場機会を得た祐介は全くゲームに入れなかったね。せめて守備はもうちょっと頑張って欲しかったかな。マトが上がりっ放しの時にロングボール蹴ろうとした江角にプレス行かないのはどうよと思った。
前回も書いたけど連勝でコンビネーションのレベルも高く、変えようにも変えられない状態。祐介がそうだと言うわけじゃないが、レギュラー外の選手のメンタルが気になり始める今日この頃ですねぇ。

Posted by メトカラ at 00:48Comments(4)プレビュー&レポ

2009年07月16日

「裏に抜けてマイナス」 ナビスコ準々決勝(1):東京5-1名古屋

俺さ、1点入ると1杯飲むっていうルールなのね。困るんだよなぁ、前半で4点も取っちゃうと(笑)。
おかげで全然内容覚えてなくて、さっき録画見てようやく書き始めたというわけ。

ここまでの成功体験のおかげで、東京の選手は自分のプレー判断に自信を持っている。すごく高いレベルで連係しているので、怖くてメンバーも変えられんね(笑)。草民が「試合になかなか入れない」と感じているのはそのせいもある。

名古屋が何をしてこようが今の東京は勝つと思っていたが、あれだけ名古屋の守備が崩壊したのは「裏に抜けてマイナスの折り返し」というプレーのもたらす副次的効果(ちょっと大げさ)がある。
名古屋のDFも気合いは入ってたはず。最初の数分はそれを感じることもできた。しかし、押し上げよう、コンパクトにしようとする中でカボレに裏を取られ、マイナスのクロスを簡単に平山に決められた。
ピクシーは怒ってたが、あの場面で平山を捕まえるのは結構難しい。裏を取られたら、そこはもうオフサイドエリアではないので一刻も早くそのスペースを消さないといけない。ライン設定が高いほど、相手に背を向けて戻りながらラインを下げるのが最優先になる。クロスが上がった時の対応のためにボールからも目を離せないから、真後ろの平山の動きを見てる余裕はない。
「ボールウォッチャーになってましたねー」って簡単に言うな!という話(笑)。

2点目も同じ形。裏を取られる→マイナスに折り返される→後ろから来る米本に寄せられない。
2回も繰り返されたら、もうDFは混乱状態。「ラインを上げたい⇔裏を取られたくない」「ボールに行きたい⇔人も見てないといけない」という二律背反を同時に2つも突きつけるのが「裏に抜けてマイナス」というプレーの効果。DFを迷わせる効果を持った攻めの形。
またこの話になるが、広島は戦術としてこの形を持っている。「えぐる」のが誰かによって、中の動き方がオートマティックに決まっている。ホント、マイナスって空くんだよな。
名古屋のDF陣は守り方をどうすればいいのか分からず、1分後には3点目。アウェー側の観客にはやる気がないように見えたかも知れないが、そうではない。モチベーションなんてものは、状況によって簡単に無力化する、その程度のものだ。

4点目も長友に対する寄せが甘かった。点を取りたくて戻ってこない前線も合わせて、完全に「寄せられない病」にかかった名古屋に、東京はパス回し放題。城福さんや梶山も言ってたが、あんまり回るもんだからスイッチを入れるべき場所で入れられなかった。シュート9本て(笑)。
あそこまで相手を崩壊に追い込んだんだから、1点は意地で取られたとしても90分で8点くらい取れた内容だったと思う。

後半はカボレを下げて赤嶺投入。これで裏への恐怖が半減して名古屋の守備も改善した。カボレを下げたのは「?」だったが、後半は守備が重要になるからそれを優先したということだろうね。
勢いを取り戻した名古屋は交代選手を中心にハードワークをする(できる)ようになり、東京は押し込まれ始めて1点返された。
ただそれもオウンゴールで5点目が入る時間まで。東京も守備&時間稼ぎの意識高いし、名古屋はあきらめと疲れで後は消化タイム。ロスタイム4分だったっけ。こっそり2分くらいにしといてやれよ、と思いました。

何かさ、清水よりレッズとやりたくね?今から9月が待ち遠しいぜ!

Posted by メトカラ at 18:59Comments(0)プレビュー&レポ

2009年07月13日

「遅攻と速攻を分けろ」 17節:東京3-0名古屋

城福さんのハーフタイムコメント「遅攻と速攻を分けろ」これがこの試合のキーワードだったと思う。名古屋攻略法だったと言ってもいいね。ハーフタイムで初めて言ったわけじゃなく、名古屋戦を前にミーティングとかで言ってたんじゃないかな?前半から実践はできていたけど、後半名古屋が前に出てくるから再確認が必要だったって感じだろうな。

名古屋のシステムは4-4-2、時に4-3-3。どちらにしてもサイドが2枚いた。
1番のポイントは逆サイドのサイドバックが攻撃時に絞らず張っていることで、そこを最初の起点にするのが名古屋の戦い方。おかげでカボレも平山も右に左にに走らされ、全体の布陣も横に広げられ、プレスを絞りきれずにかなり回された。東京と回し方が全然違うのが面白かった。
でも先制点は東京。速い攻撃からナオが中に切れ込んでゴール。おそらく「名古屋は速攻からの中央突破に弱い」と城福さんは見抜いていたんだろうな。名古屋は攻撃時にDFラインがワイドに構えているからDFとDFの間が広い。カウンターで中央を狙えば絞りきれずに対応が遅れる。
DF3人を振り切って決めてしまったナオも、斜めに走ってシュートコースを空けたカボレも素晴らしいが、終わって考えてみると作戦通りの先制点だったように思う。何せ2点目も形は同じだからね。カウンターから羽生が中でミドル、こぼれ球をカボレが押し込んだ。

逆に遅攻ではゆったりと、ポゼッション率を高めて守備の時間を減らした。名古屋はボールサイドに密集しないからパスも回しやすい。梶山(いぶし銀ver.)もさすがに目立っていた。名古屋の攻撃をうまく抑えていたわけではなかったから、守備陣はポゼッションで随分助かったんじゃないだろうか。こんなにメリハリの効いた戦い方ができるのは、今Jでは鹿島と東京くらいじゃないかな。
圧倒的な印象はなかったのに2-0で前半終了。まさにツボを押さえた戦いができていたわけだ。

後半、少し名古屋の圧力も増した印象だったけど、大勢には影響なし。ダヴィが妙にムキになってたのも助かった。どちらかと言うと「4点取れたな~」みたいな(笑)。
東京は前節の教訓からか、回して逃げ切るよりも3点目を取りに行った。ただ攻めてる時でも守備陣はしっかりとブロックを作っていて、名古屋のカウンターも怖くなかった。これぞ連勝中のチームの集中力という感じ。
トドメは鈴木達也。どんな展開でも途中投入したくなるタイプでベンチに必須なんだが、同タイプのナオがどんどん遠くなる状況でスタメンの可能性は限りなく低い。少々かわいそうではある。来年はいてくれるのかな…?

とにかく、城福さんにはデブでヒゲのピクシーなんて足元にも及ばないことがハッキリしたのであった。
あと、最近TBSチャンネルでROOKIESの再放送を見てて思ったのだが、米本って中尾ナントカ(関川の役の人)に似てる。

Posted by メトカラ at 00:58Comments(0)プレビュー&レポ

2009年07月08日

「エルゴラを読んで」

小学生の読書感想文みたいなタイトルにしてみた(笑)。時々衝動的につまらんタイトルを書きたくなる。
こういう仕事をしていると土日の方が忙しかったり、こんな週の半ばがヒマだったりする。おかげで神戸戦のレポは書けず。特に他の方々と違う意見もないから、まあいいかと。

ところで、今日発売のエルゴラは城福さんインタビューの上にアマラオまで登場。朝からファミレスでメシを食いながら優雅に読ませていただいた。
城福さんのインタビューでは当然ながら今年のターニングポイントである「今野・ブルーノのCB起用」について触れていたけど、聞き手の書き方が悪いのか、もっと言うことあるでしょという印象。ガンバ戦と大宮戦の間でどういう判断をしたのか、「後ろで回す」という一見ネガティブなやり方でどうして上手く行っているのか、など、もっと面白いネタはあったと思う。

負けが込んだ状況で大宮戦の前に「期待できます」なんてプレビューを書いた時には正直ここまで勝てるようになるとは思ってなかった(笑)。ただあの布陣の意図は、Jヲタ的には広島の試合を観ていたら分かる。広島はJ2時代、毎試合のようにこの前の柏-東京のような試合をやっていた。プレスをいなし、後ろでボールを持てることで前が動き出す、ってやつね。
エルゴラにはもっとそのあたりのことを書いて欲しかったかな。

面白かったのが、「米本選手の台頭が大きいのでは」との問いを城福さんが否定したこと(笑)。むしろ梶山が良くなったんであって、米本は梶山との連係という面で評価している、と。全くその通り。このブログでも何度か書いているが、米本は「前線で絡む、ボールにチャレンジする」という目立つ役回りを与えられているので評価が高くなりがちなんだよね。
逆に梶山は「最終ラインと中盤の繋ぎ役」という地味な役割。でもすごく大事。「蹴る」と「繋ぐ」の境目を担っているわけで、言うなれば、CB2人とともに今の城福サッカーを体現しているわけだ。なのに「消えてた」「もっと前に」と言われる。
梶山への期待値が高いのは分かるが、それ以上に、監督の意図や与えられた役割を考えずにボール周辺だけ見て評価する人ってすごく多いと思う。選手がかわいそうですよ。

まあ米本がダメという意味では全然ない。しっかり役割は果たしているんだから。個人の良さという意味では、彼は近く以上に(笑)ミドルレンジの視野を持ってるから、それがチーム戦術に組み込まれるくらいのパス技術が欲しいね。
今は彼がボール持ってもカボレ走らないもんなぁ。ブラジル人って信頼とかそのへん分かりやすい(笑)。

Posted by メトカラ at 13:40Comments(5)東京ネタ
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